★★★ 【サッカー】代表選手の待遇改善問題で、サッカー協会と選手会の対立が激化

http://getnews.jp/archives/100697
【サッカー】代表選手の待遇改善問題で、サッカー協会と選手会の対立が激化

(※この画像はサイトのスクリーンショットです)



2010FIFAワールドカップではベスト16に入って世界を驚かせ、アジア杯2011では並み居るライバルに競り勝ち見事に優勝。そんな上り調子の日本サッカーにおいて、いま最大の関心事とされているのが日本サッカー協会(以下、JFA)とプロサッカー選手会(以下、選手会)との代表選手待遇改善に関する戦いだ。



この問題の発端となっているのが、JFAから代表選手に支払われる出場給である。JFAが開示した資料によれば、現在選手には代表に招集されると1日1万円の日当と、大会のランクに応じて勝利ボーナスが10〜200万円の幅で、さらに国際大会で勝ち進むと大会ボーナスが最大で5000万円支払われることになっている。ちなみにアジア杯2011では、勝利ボーナスが30万円、優勝による大会ボーナスが200万円だ。しかし選手会側はこの待遇に納得しておらず、以下のような要求をつきつけている。



・勝利ボーナスを最低100万円に

・大会賞金の50%を選手へ分配



これに対し、JFAは要求に応じるつもりはないようだ。JFAによれば、事業は若年層の育成、指導者や審判の養成、サッカーの普及など代表強化以外でも多岐にわたっており、数億円の追加支出を要するような選手会側の受け入れられないとのこと。確かにJFAが開示した現状を説明する資料によれば、選手会側の要求は無謀なことのように思えなくもない。



しかし、選手側の気持ちもわからなくはない。日本代表に選ばれることはとても名誉あることで、自身の価値を高めたりキャリアアップにつながるとは思うのだが、一方で国際大会への参加は選手にとってあまりにも過酷である。たとえばそこで一生を棒に振るような大怪我をする場合だってあるし、またリーグ期間中に開かれる大会であれば、クラブチームでのポジションを失うことにもなりかねない。あくまで選手はクラブチームに所属していることで給料をもらい食べているわけであって、代表は名誉と臨時収入を得られるかもしれないが、それまでである。代表に招集された際の怪我が各国協会とクラブチームとの間でトラブルに発展しがちという近年の情勢を見ても、選手会側が「これではリスクに対する金額として低すぎる」と考えても仕方がないのでは、と思ってしまう。なお、選手会側が「ボイコットも辞さない」と宣言していることについては、微妙な状況なのでコメントを差し控えたい。



結局のところ、両者に必要なのは話し合いと歩み寄りであると思われる。現状は平行線をたどっているということだが、いつか両者にとって最善の形で落としどころを見つけられることを願いたい。



■ 参考サイト

日本代表選手ペイメント問題に対する当協会の考え

http://www.jfa.or.jp/jfa/topics/2011/25.html

(JFA 日本サッカー協会)



(中山 記男) http://airoplane.net/





(夕刊ガジェ通)記事関連リンク

【サッカー】「チームクラッシャー?」リトバルスキー氏が、ドイツ1部で監督に就任

【サッカー】まさにシンデレラボーイ!太鼓持ちから世界のトップクラブへ

【サッカー】海の向こうではサッカー選手の「つぶやき」がトラブルの種に



 

■関連記事




iPhoneから送信