サムスン、webOSを購入か。HP元幹部も採用。

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HPがwebOSをやめる決断を下した時、多くの人たちがもっと心配したのは、同じく坂を転げ落ちている同社のパソコンビジネスの行く末だった。いくつかの選択肢が出されたが、大方の予想は、ノートPCのアウトソーシング模索中と言われているSamsungだった。誰も知らなかったのは、SamsungがwebOSにも関心があることだ。

DigiTimesの情報源によるとSamsungはwebOSを買って、Appleや他のAndroid機メーカーとの競争力を高めようと本気で考えているらしい。GoogleMotorola買収提案によって様相は大きく変わった

最近モバイル業界では、知財権戦争がちょっとしたトレンドであり、全く安全な者は誰もいない。しかし、今やAndroidは断然有利な立場になった、これはMotorolaが持つ膨大な特許による。昨年HPは、12億ドルでPalmおよび同社の特許群を買収することによって似たような行動を起こした。もしSamsungが本当にwebOSを買うことになれば、喉から手が出るほど欲しかった防御を同時に手に入れることになる。これは、過去4ヵ月間にわたってAppleから全面攻撃を受けている韓国企業にとって、かなりの後押しとなる。さらに、webOS買収は、Samsungにとって競合力強化にもなる。

GoogleAndroidの「オープン」性継続を約束しているが、MotorolaAndroidバイスで有利になることは明らかだ。多くのAndroidパートナーたちは、少々疲れを感じているに違いなく、楽に差別化するための独自の方法を探っていることだろう。Androidは、webOSに比べればもちろんサクセスストーリーだが、今後は、Motorolaが一番に分け前を持っていくだろう。これは、他社にとっては嬉しくない話だ。

AppleにはiOSがある。HTCには、巨大なサプライチェーンがある。NokiaWindows Phone 7「Mango」を〈いずれ〉手にする。そして、Motorolaには、もちろん、Androidがある。そうなると、デバイスメーカーのビッグ5の中でも強力なプレイヤーであるSamsungには、特別な差別化要因が何もない。

webOSはモバイルプラットフォームとして、輝ける星ではなかったが、これは悪いオペレーティングシステムだという意味ではない。むしろ正反対だ。webOSは、iOSの美しさとシンプルさ、Androidのマルチタスキングを兼ね備えているが、物言えるだけのアプリが揃っていない。ちょっとした微調整と多少のアプリによるサポートがあれば、webOSはSamsungがまさしく必要としているものかもしれない。特にもし同社が、訴訟を呼びやすいAndroidから脱却したいのなら。

別のニュースで、HPの元パーソナルシステム・マーケティング担当VPが、Samsungに雇われてパソコン営業を担当するという報道もあり、Samsungが、HPの近々手放すであろうPCビジネスに関心があるという噂を後押ししている。Samsungは、HPのPCビジネス獲得の意志を強く否定している。これが最適なマッチングではない、という点にはわれわれも同意する。なぜならHPの低マージンPCヒジネスは、Samsungの高マージンのパネルやDRAM事業と調和しないからだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

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