★★★ 【AKB48総選挙】「逆ホスト」というナイナイ岡村の指摘は正論。とはいえ……

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【AKB48総選挙】「逆ホスト」というナイナイ岡村の指摘は正論。とはいえ……









今年は、トップの座を「大島優子がキープするか、前田敦子が奪還するか」で話題になった「第3回 AKB48 選抜総選挙」。選挙結果の新聞報道はスポーツ紙のみならず、朝日新聞が「前田敦子が1位返り咲き AKB総選挙」という記事を掲載するなど、一般紙にまでおよんだ。







投票数の合計は、116万6145票。この選挙の投票に投票する権利は、ファンクラブやモバイルサイトの会員になると、それぞれ1票(小計38万7055票)。また、シングルCD「Everyday、カチューシャ」1枚買うと1票が与えられた(小計77万9090票)。







この総選挙に対して、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史がかみついた。2011年06月10日に放送された「オールナイトニッポン」で、「総選挙って逆ホストですよ、みなさん」と述べ、投票券を得たいファンにたくさんCDを買わせる商法に対して、「ゾっとしている」という感想をもらした。







たしかに、ホストクラブでは、お気に入りのホストに入れこんだ女性が、そのホストを店のナンバーワンにするため、数百万円、ときには千万円単位のお金をつぎ込んだりする。つぎ込んだ女性へのリターンは、アフターのお食事であったり愛のないセックスであったり……。つぎ込む金額は異なるかもしれないが、キャバクラでも男女を入れ替えたかたちで、似たようなことが起きているのだと思う。







突然だが、ここでカール・マルクスに登場してもらおう。マルクスは、資本主義社会では資本がまわりだすと、「貨幣‐商品‐貨幣」という止まらない循環に誰もが巻きこまれると分析した。人間も商品であり、それを貨幣で買えるのならば、金に糸目をつけない人がいるのも当然のことである。







だから、犯罪であることが証明されないかぎり、AKB48やホストやキャバ嬢を商品として売ることにも、金に糸目をつけずにそれらを買うことにも、資本主義社会に生きる私たちには異を唱えることができない。だが、こうして「人間が商品となり、それを買う人がいて、ふたたびその商品が売られる」という循環が、いかに倒錯しているのかを、正気になって気づく人がときどきいる。







岡村さんも、そのひとりなのだと思う。「貨幣‐商品‐貨幣」という循環に「心」が入りこむ余地などあるわけない。しかし、商品を売る側は、いかにもそこに「心」があるかのように演出する。また、買う側がみずから、商品に「心」があるという幻想を抱く。正気な人から見れば、「なんてアホらしい」という話だが、幻想のなかにいる人からすれば、「夢から覚まさないでくれ」という話になる。







マルクスだったら、岡村さんのコメントについて、どう反応するのだろう。筆者が勝手に想像してみると、こうなる。「岡村さんのいうことは正論だが、資本主義という倒錯した社会では、圧倒的多数である幻想を抱く人びとに正論を語っても、残念ながらあまり意味がないのかもしれない」。







(谷川 茂)





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