★★★ FacebookがGoogleの顔にこっそり泥を塗ろうとして自分の顔を汚す

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Facebookが秘かにPR会社を雇って、Googleに関するネガティブな記事を流そうとした。Dan Lyonsが、Daily Beastに書いた驚きの記事でそう言っている。

この数日間、シリコンバレーで、あるミステリーが広まっていた。誰かが、有力なPR企業であるBurson-Marstellerを雇ってアンチGoogleの記事を新聞数紙に売り込み、Googleが人びとのプライバシーを侵しているという説について調べろ、と迫ったようだ。しかもBursonはさらに、人気のあるブロガーにGoogleイジメのコラムを書かせよう、Washington PostやPolitico、それにThe Huffington Postには必ず載るから、と勧めた。

そのブロガーがBursonのオファーを断り、同社から彼に宛てたメールを掲載したので、彼らの企みはやぶ蛇となった。USA TodayがBursonを非難する記事を載せ、その中で、同社は”某クライアントのために”Googleに関する”中傷キャンペーン”を広めようとした、と書いた。

まずいことになった。

問題のメールはこれだ。

ここ数年のFacebookの、プライバシーをめぐるドジを、ぼくはずっと我慢してきた。彼らは新しい世界を築こうとしている。プライバシーの概念そのものを変えようとしている、と言っても過言ではない。彼らに時を与えよう。きっとうまくやるはずだ。

でも、PR会社に秘かに金を払ってGoogleを攻撃する記事をブロガーに売り込む、しかもそのブロガー本人に記事を書かせてどこかに載せる、なんてのは単なる無礼ではない。それは、本当に本当のアホだ。

まず、FacebookGoogleがこれからやることをすごく恐れているので、こんな愚行に走ったのだ、とテク世界が知ってしまう。Facebookはこれまで、全然怖いもの知らずだと思われていた。自分の運命に対する至高の確信こそが、Facebookに唯一ふさわしい、と。

次に、Facebookは戦闘で意図的に卑怯な手を使う、という姿を見せてしまった。こんなキャンペーンに手を染めると知ったら、ほかのことでも同社を信用できなくなる。

さらに、プライバシーをめぐるGoogle批判は一部正しいとしても、それはもう、問題視されない。これから問題視されるのは、Facebookが秘かにGoogleに泥を塗ろうとしたこと、そしてそれがばれたことだ。

GoogleFacebookのコンテンツを’無断盗用すれすれ’で扱っていたことや、Facebookの約定や条件にほとんど確実に違反していたことは、たぶん事実だろう。でも、多くの人の主張では、ぼくもその一人だが、その中核的なデータであるソーシャルグラフは、実はユーザのものであり、Facebookのものではない。しかもユーザは、そんなことが起きていてもまったく気にしないだろう。Facebookが、自分の財だと思いこんでいるものを、守ろうとしているだけだ。

Facebookが競合他社を叩きたかったら、次回はGoogleの流儀でやるべきだ。犯行の現場を押さえて相手を直接叩く。目の前でその本人をなぐる。Googleが今年の初めにBingをコケにしたときは、それが正しくても間違っていても、Googleを卑怯者と呼ぶ者は一人もいなかった。

今日のFacebookは、面目丸つぶれだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))





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