★★★ Google、I/O 2011の席上でChromebookを正式アナウンス。販売開始は6月15日

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GoogleChromebookがついに売りだされる。2010年12月にもCr-48というChrome OS搭載ノートブックのアナウンスを行っていた。前回は製品として販売されるに至らなかったが、Google I/O 2011にてChromebookというノートブックの発売がアナウンスされたのだ。

Chromebookのコンセプトは前回のCr-48と同様だ。Google Chrome OSの走るベアボーンコンピュータという設計になっている。考え方としてはAppleiPadにも似ており、ハードウェアはユーザーエクスペリエンス実現のための道具として提供される。従来のノートPCのようにハードウェアに主眼が置かれるのではなく、Chromeの提供するエクスペリエンスを利用者に提供しようとするものなのだ。

ハードウェアのスペックもある種の理想型に見える。セキュリティ機能が内蔵され、バッテリーは終日もつようになっている。またネットワークへの接続手段も複数搭載され、どのような環境でもネットワークに接続できるようになっている。CPUには型番こそ不明ながらデュアルコアモデルを搭載し、テスト配布されたCr-48よりも動作は軽快になる。外部ストレージも利用可能となり、またCr-48では不可能だったプラグインカメラやSDカードが使えるようになり、接続すれば自動的に認識されるようになっている。

複数のネットワーク接続手段を用意することで、マシンは常にパーソナルクラウドに接続できるようになる。ファイルマネジャーはブラウザのタブ形式で実現されているが、ファイルマネジャー独自の機能も実装されている。ファイルの形式によって起動するアプリケーションを定めておく機能も実現された。

ちなみにここまでChromebookのネットワーク接続の容易性を記しているが、オフラインでも利用することができるようになっている。GmailGoogle Calendarにはオフライン版があり、Google Docsでもオフライン動作をサポートする。またChromebookでは他にもオフライン機能を利用するようになっているようだ。

Chromebookは素晴らしいもののように思える。但しこれはあくまでもベータ段階を終了したばかりのプロダクトではある。GoogleはI/Oイベントの席上で、数週間おきにChromebookについてのアップデート情報を提供するとアナウンスしている。これは凄いことと評価もできるが、ちょっと不安に感じるむきもあろう。しかしGoogleというのはいつもこのように振舞っているのだともいえる。

GoogleChromebook製造のためにAcerおよびSamsungとパートナー契約を結んでいる。そしてアメリカ国内では3G接続の担い手としてVerizonと組んでいる。世界展開時には「全世界の大手キャリア」と組んでいくとしている。Samsung最初のChromebookは8秒で起動してバッテリー駆動時間は8時間だ。ディスプレイは12.1インチ 1280×800のものを搭載。もちろんネットワークとは常時接続しておくことができる。Acerのものもほぼ同様だ。但しバッテリー駆動時間は6.5時間で、ディスプレイは11.6インチとなっている。 [Chromebook Product Page]もご参照頂きたい。

SamsungWifi版を$425で提供し、3Gモデルを$499で販売する。3G版には100MBのデータサービスを付加しての提供となる。またAcer版は$349からという価格設定になっている。両マシンは6月15日よりAmazonおよびBest Buyよりアメリカ国内向けに販売開始となる。また同時に主要小売店を通じてイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、およびイタリアでも発売開始となる予定だ。

またGoogleは1利用者あたり月額$20にて「教育用」モデルを提供し、また$28にて「ビジネス」モデルの提供も行う予定だ。この月額提供モデルの場合は、新たなハードウェアが提供されるようになった際、そちらにアップデートすることもできる見込みだ。

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(翻訳:Maeda, H)





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