★★★ Android機がNokiaの総台数を抜いて売上トップに–今後ますます大衆機市場を侵食へ

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Androidが市場競争でまた大きな節目を迎えた。前四半期に全世界で3290万台を売ったAndroidは、ついに、これまで長年トップだったNokia(3100万台)を抜いて、世界でもっとも多く売れているスマートフォン用OSの座を獲得した。NokiaはOSの名前ではなく一(いち)メーカーだから、Android機全体との比較は正当ではないかもしれないが、でもなにしろ、長年世界最大だった携帯電話メーカーをついに抜いたのだから、たいしたものだ。

この数字にはタブレットは入っていないようだが、最近の報道によると、Samsungは同社が作っているAndroidタブレットのトップセラー機の売れ行きについて、“ぜんぜん小さい”と言っている。Honeycombの効果が見られるのは、早くて今年後半だろう。しかしこういう細かい話を忘れてもなお、Androidは上昇一途だ。しかもこれからは、膨大な数の低所得者層に売れていくのだ。

ハイテク通の人たちに売れていくスマートフォンは、Android、RIM、Appleの三つどもえが続くだろう。どこのファンにとっても、その戦いを楽勝と呼ぶことはできない。でもAndroidは、200ドル(携帯電話機としての価格)-100ドル(プラン込みの価格)の競合機種(フィーチャーフォン*)の市場を今後奪っていくだろう。つまりAndroid機は、同じ価格でも、SamsungSony Ericssonなどが作っている安っぽいフリップフォン(flip-phone,折りたたみ式携帯電話)に比べるとずっと機能が上だから、彼らの何億台という市場をごっそりいただけるはずだ。すでに、Optimus Oneのような低価格機はよく売れているから、全部ひっくるめて50ドル(プラン)という無料電話機(電話機価格==ゼロドル)でも、Androidがデフォルトのオペレーティングシステムになるのはもはや時間の問題だ。〔*: feature-phone, 多機能だがコンピュータとしてのインタフェイスが(あまり)公開されていない携帯電話機。〕

しかも、絶対数だけでなく成長率からいっても、今ではAndroidのほうがAppleより相当上だ。ただしiPhoneも、Verizonなどそのほかのキャリアに対応していけば、売上を大きく伸ばすかもしれない。全世界的に強かったRIMも背中にAndroidの足音を聞いているはずだが、とくに弱いのは、若年層に人気がないことだろう。Androidがブレークしたのは2010年だという説もあるが、2011年はAndroid 3.0以降、人びとの生活や仕事を支える機能がぐんと充実するから、それこそ大ブレークするかもしれない。

Nokiaはどうなるのか? これまでずっとマーケットリーダーだったNokiaも、ここ4〜5年一貫して伸び悩んでいる。しかも、いくつかの新しいプロジェクトもぱっとしないし、競合他社と比べて製品の個性も弱い。AndroidAppleNokia〔〜Symbian OS〕を食い、しかもNokiaの主力製品である無脳携帯(dumbphones*)の市場でも…上述したように…Androidに攻められる。ぼやぼやしていると、再びトップに立つことは不可能になるかもしれない。〔*: dumbphone, smartphoneの正反対。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))





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